みなさんご存知ですか??
スポーツ自転車はメーカーから出荷されて到着した時には
仮組されただけで店舗にて組み立てが必要なんです。
料理で言えば素材の状態のままなのです
調理する方によって味付けや盛り付けが変わるように自転車も
組み立てる方が変われば同じバイクでも違うものになってしまいます

定期的にメーカーの勉強会に出席して知識を常に更新すると共に
豊富な経験から得たノウハウをもとに組み立てを行っています


自転車が出来上がるまでの手順


箱から出して傷や不良が無いか目視にて点検します

外観に問題が無ければ、早速組み立てを行います

 

ハンドル周りもただ付けているだけ・・・


【作業前】
ブレーキ&シフトワイヤーはフレームサイズに関係なく長い物が使われている事が一般的

そのままでは、抵抗も大きくハンドリングにも影響が出る為
最適な長さにカットをします

この作業を省くお店が本当に多いですが、とても重要なポイントです

 

 

ケーブル内は注油されていませんので1本ずつ丁寧に注油作業を施します。

これにより長期間スムーズに動作するようになります

やるのかやらないのかでは全くの別物になります

 

 

【作業後】
フレームサイズやコンポーネント毎によって異なる最適な長さへカット

スッキリするだけでなくハンドリングやレバータッチに大きな差が出ます

次にブレーキシューを最適な角度で取り付ける事により
異音軽減やコントロール性能に差が出来てきます

新品のワイヤー類は延びるのでしっかりと初期伸びをとります
しかし完全には伸びが取れない為、初回無料点検にて再調整を
施し作業を完全なものにします

【追記】

近年増えてきたケーブル内装式の変速システムや油圧ディスク式ブレーキになれば

特別な技術はもちろん必要な道具

作業時間も比べ物にならないくらい必要になります

特に油圧式のディスクケーブルはカットするとエア混入するためイチからの作業が必要

そのままでも使用は出来るが長いままだとハンドリングは悪くなります

なにより見た目も悪く、組み立てにこだわり(ポリシー)が感じられません

このようにKOGではお客様に納車する前にかなりの時間を要して念入りに組まれます

誰が組んだのわからず責任の問わない通信販売などは、このような作業は行っていないと思います

だってこの作業は無償での作業です、薄利多売でこのような作業はナンセンス

ですから、店舗で購入すると言うことは組み手の想い=こだわりも購入することです

このこだわりは通販にはありません

確かなこだわりを感じて頂ければ幸いです

 

ホイールの内側の見えない部分もチェック!

 パンクの原因となり最重要パーツとも言えるリムテープ
画像のようにずれて穴が見える事や耐久性に問題がある幅の合ってない物が
つかわれることが多々あります

本当に多々あります

ちゃんとしたテープかを確認した上で必要に応じて処理を施します



適正幅の耐久性に優れたリムテープへ交換
これにより無駄なパンクを減らすことが出来ます

 

ハブベアリングの回転が悪い事も多い為、再調整で最高のパフォーマンスを
得られるように微調整を施します

 

ホイールの振れも取れてないことが多い為、専用の調整台にて
微調整を施します



その他、異音がなりそうな箇所すべてに分解&グリスアップを施します

ブレーキレバーやサドル、ハンドルなど乗車しやすい最適な角度に調整します

 

最近はケーブルがフレームに内装されるなど作業性はより難しくなり
全ての作業を施すと約2時間掛かる事もあります

自転車店の大切な仕事である組み立て作業、メーカーから出荷された自転車を
120%完全な形でお客様に渡す事なのに・・・

 


最近は誰が組み立てたのか分からない通信販売や品質の悪い自転車がとても
多いと感じています

そのような自転車を作る方も悪いと思いますが、購入する方も値段だけではない
選び方を少し気にされたほうが良いと考えます

自転車はとても便利で楽しい乗り物ですが、凶器にもなりえる怖さを持っています

しっかり組まれた自転車は「走る」「曲がる」「止まる」が確実に出来ます

しかしながら自転車はメンテナンスをし続けなければいけません

ですからKOGでは購入頂いたお客様は無料定期点検サービスを付帯し

軽微な作業は無料サービスを実施しています


自転車は家電製品のようにどこで購入しても一緒ではございません
通販のような誰が組んだのかわからず、メンテナンスが出来ないお店で購入せず
多少値段が違っても地元のサイクルショップにて購入することをお勧めします

今後得られる値段だけではない付加価値を感じて頂けるでしょう!

 

上記の事柄を踏まえて、KOGでは車体の通信販売はメンテナンスが出来ないなどを理由に

ユーザーの安全と権利を第一に考え行っていません

さらにメーカーの多くも通信販売を禁止(非推奨)している所が多いです

通信販売が悪いとは言いませんが、自転車は乗りっぱなしで乗るものではありません

通信販売禁止しているメーカーのバイクって本当に良い物が多いですよ~